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2011.07.07 Thursday |  | - | - | - | 

10.父さんへの手紙 11月22日

◆ 2001.11.22 ◆

父さん。

今日は子供部屋の片づけをしながら私が3歳ぐらいの頃の写真を取り出してみたよ。
お布団を3つ並べて私と姉さんと妹が寝転がっているのが写っていた。

お布団の柄がすごく綺麗だったのを覚えてる。
母さんったら、自分の婚礼衣装を全部ほどいて布団の表にしたんだって。
おばあちゃんに随分おこられたらしいけど。

母の婚礼衣装こんな柄だったね。


・・車を運転しながら紅葉が目にはいると、その金銀に光るお布団を思い出したよ。

私が一番好きだったのは、丸帯をほどいてマットのカバーにしたもの。
あれは父さん専用だったよね。一番高価そうな布だった。

父さんがいないときは、私たちは3人でそのマットの上で飛び跳ねては母さんに叱られた。金糸銀糸がほどけちゃったもんね。

・・こないだ、父さんの枕をみて、可笑しかった。
だって、母さんったら私たちの七五三の着物をほどいて枕を作ってるんだもん。

絹の枕カバーはすごく気持ちよさそうで、父さんはそれにちっこい頭を乗せて、うとうとしてた。

母さんったらいつもそう。
良い物はしまっておいたらいけないんだって。使わないと価値がないんだって。
・・その通りだよね。

でも、今日の父さんの枕は、母さんの膝だったって、ねえさんが言ってた。
父さんにはそれが一番気持ちいいよね。

・・今日はどうだった?点滴しなくて大丈夫だった?

・・父さん、私ね、もっとたくさん話しておけば良かったよ。
もう、電話で話すことさえできないもんね。。
こうして、父さんの写真をみながら話するのにもう慣れっこになったよ。

まぁ、寂しいっていえば寂しいんだけど、仕方ないよね。。

2007.03.22 Thursday | 17:02 | comments(0) | - | My Family | 

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2011.07.07 Thursday | 17:02 | - | - | - |